舞台は教室。プロデューサーは俺。いじめられっ子は人気者になれるのか!? 10代の読者を中心に、“こんな本を待っていた”共感の声続々の第41回文藝賞受賞作。
白岩玄さんの本です。
ドラマは観てませんでした。
原作と男女が逆になっているのはちらと知っていましたが、確かに絵的には男の子のデブは見栄えがしないから、かもしれません。
が、堀北真希では元々可愛いじゃないかと思うのは自分だけですかね。
まあドラマと原作では大分違うようではありますが・・・実はずっと読んでみたかった本でした。
図書館でようやく見つけて読んでみますと、文藝賞受賞作といういかにもな感じの話でした。
ただ、私は文芸賞系の作品がとても好みなので、かなり自分好みの作品でしたね。
朝井リョウさんの初期の頃の感覚にちょっと似てるかも。
また、最後の最後で単純な結末に終わらなかったのも意外性があったし。
(まあ、あの終わり方だと結局主人公はいつまでも自分をさらけだす相手に出会う事も心から打ち解けられる友達もできないんだろうけどね・・・)
しかし、
「野ブタ」の転校生の男の子が、物凄く性格が良い奴だったので、プロデュースして人気者になった途端に裏切るとかもなかったのですね。
自分は絶対的人気者だと思っていた主人公が、実は虚空の上に立っていたのだと気付いてからの、スクールカーストの頂点から最下位への転落はちょっと読んでいても辛くなったかも。
同い年の作家さん。当時21歳くらいでこの作品を書かれているのだからまた鋭い感性の持ち主ですね。
2作目だけは読んだ事があったのですが、そのほかにも本は出てるのかな?
読んでみたいです。
(4点)