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軽装版 風と行く者

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つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たちと再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。 シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。 草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。 

上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズの続編。

続編とはいっても、現代と過去の話が交差しています。

シリーズが終わってもこうして続きが読めるというのは、幸せなことですね。

ジグロが生きていた頃(バルサ16歳)の話と、現代のバルサの話との対比。
若かりし頃の無鉄砲で無敵ではなかったバルサ。ジグロの圧倒的な存在感。
そして現在の過去の色々な経験を積んできたからこそ、あるバルサの安心感。

こうして地続きに物語が続いているのだと実感しますね。

そしてバルサとつれあいになったタンダとのゆったりとした時間、二人の信頼関係がとても微笑ましくて素敵でした。

もう続編はないんですかねー。
楽しんだシリーズなので、いつかまた読めることを期待したいです。
(4点)