1991年、北千住の洋館を改装した「弓島珈琲」。店主の僕(弓島大)はかつて、恋人の死に関する事件に巻き込まれた。その時関わった刑事の三栖は、今では店の常連だ。近所の小学生の少女から、いなくなった姉を探してほしいと頼まれた僕。少女の両親は入院と言い張り、三栖も何かを知るようだが、事件性がないと動けない。そんな折り、麻薬絡みで僕の恋人を死に追いやった人物が出所。事態は錯綜するが、店の営業も中学生の少女探しも続けなくてはならない…。紫煙とコーヒーの薫りが漂う“弓島珈琲”。中学生の少女捜しが一転、麻薬絡みの騒動へ。
小路幸也さんの本です。
スカイエマさんのイラストの本って、大抵面白い気がする。
実際に読んでみて、ほらやっぱり!と思いました(笑)
若干マンネリ化しつつあった小路さんの作品ですが、今回はなかなかスピード感溢れて面白かったです。
ただ、この作品「モーニング」の続編なんですよね。
それを知らずに読んだもので、あらかたモーニングのあらすじを忘れてしまった後ということで、「モーニング」を読んでからこの作品を読んだら二倍に楽しめたのではないかなあと思い、それだけが残念でした。
個人的には丹下さんが最高でした。
こんな強くて格好良いおばさんがいたら、百人力です。
強いだけじゃなくて、お手製のミートソースが美味しそうなんですもの!
2つの事件が絡まり合い、謎が謎を呼ぶ展開と、後半の襲撃のシーンの格好良さに興奮してしまいました。
なかなか面白かったです!