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月光のスティグマ

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再会したのは愛しき初恋の女か、兄を殺めた冷酷な悪女か。この傷痕にかけて俺が一生護る――。月夜に誓った幼なじみは、時を経て謎多き美女へと羽化していた。東京地検特捜部検事と、疑惑の政治家の私設秘書。追い追われる立場に置かれつつも愛欲と疑念に揺れるふたりに、やがて試練の時がやってくる。阪神淡路大震災東日本大震災。ふたつの悲劇に翻弄された孤児の命運を描く、著者初の恋愛サスペンス!

中山七里さんの本です。
 
中山さんも何気に結構本を出すペースが速い気がします。
最近全然追えてない。
 
ということで図書館で借りた本。
 
何冊か読んできたつもりですが、こんなに楽しめなかった中山さんの本は初めてかもしれない。
 
まず幼少時から爽やかというより、卑猥且つ不穏な印象を受ける序章。
 
そこから急に大人になって、自分と同じくらいの歳になった現在。
 
阪神大震災東日本大震災、テロ事件、政治の汚職・・・とりあえず色々詰め込みすぎですと言いたい。
 
結局魅力的(なはず)な双子が活かされていないし、何より主人公もこの双子も、というか登場人物全てが好かん!という感じで読み進めるのに大変苦労しました。
 
盛り込み過ぎて一体この本は何を伝えたかったのだろう・・・という印象で、とりあえず自分の好みではなかったなと思っていたのですが、皆さんの感想も同じようなものが多かったのでちょっとほっとしました。
 
でもこの本、別の本とリンクしているっぽいので、そっちも読んでみたいと思います。
 
中山さん、恋愛ものは辞めておいたほうがいいかも、と上から目線で思ってしまう本でした。
(3点)