No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念 10分間ミステリー

イメージ 1
 
「バチスタ」シリーズ海堂尊や『さよならドビュッシー』中山七里、「オサキ」シリーズ高橋由太など『このミステリーがすごい!』大賞作家が(ほぼ)勢ぞろい。原稿用紙10枚(4000字)、1作品10分間で読めるショート・ミステリー。さまざまな舞台設定と、ユーモアタッチの作品から本格派、ホラー、戦記ものまでバラエティに富んだ全29作品が詰まったミステリー短編集。


ユーザーレビューが物凄く低いので、読まないだろうなと思っていたものなのですが・・・
図書館で読む本はないかと探していた中で見つけたので読んでみました。
 
うん、これは酷い。
一時期、このミス大賞を取った人の作品をひたすら読みまくっていた時があったのですが、この賞って・・・個人的に物凄く当たり外れがあるように思えて仕方がないのですよ。
 
中山七里さん、柚木裕子さん、貫井徳郎さん、塔山郁さんなど個人的に何冊か読んで来ている作家さんもいて、良い作品も勿論あるのですが・・・
いかんせんジャンルが似ていたりとか、文章が読みにくいとか、精度にばらつきがある感じ。
ジャンルに囚われない新しい賞ということなのでしょうけどね。
 
まあそんなこのミス受賞作家が10分間で読めるミステリをしたためたという訳なのですが・・・
何だろ・・・・・・作家からやる気を感じないんですが。
明らかに適当に書いただろというような話も多かったり、オチが全然分からない、そして似たような(実は殺してました、死体をバラバラにしてました、食べてましたとか)オチが多すぎて・・・読むのが苦行に感じてきさえしました。
 
ミステリ、という事だから殺人事件とか死体とかそういったものを出さなくては、という凝り固まった概念?で書かれている作家さんの作品は全然面白くなかったな。
 
逆に友井羊さんの「柿」、柳原慧「電話ボックス」、ハセベバクシンオー「転落」、桂修司「死を呼ぶ勲章」、高橋由太「オサキ油揚げ泥棒になる」、乾録郎「沼地蔵」などはおっと思った作品。
むしろその他の作品は好きな作家の中山七里さんでさえ、どういう話だったか思い出せないくらいほぼ印象に残らない作品ばかりだった気がします。
あと、ほとんど「同じような」設定の話が多い。。
 
これは・・・うん、買ったら絶対損しちゃうかも、借りて読んでもこんな煮え切らない感じなんですもの。
これの続編?的シリーズは評価は普通だからそっちはマシなのだろうか。
久々の3点評価をつけます。。
(3点)