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あの子の考えることは変

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Gカップの「おっぱい」を自分のアイデンティティとする23歳フリーター・巡谷。同居人は、「自分は臭い」と信じる23歳処女・日田。ゴミ処理場から出るダイオキシンと自分の臭いに異常な執着を見せ、外見にまったく気を遣わぬ日田のことを、巡谷はどうしても放っておけない。日田だけが巡谷の「気が触れそうになる瞬間」を分かってくれるのだ。二人一緒なら、どうしようもなく孤独な毎日もなんとかやっていける――。


本谷有希子さんの本です。
 
芥川賞取りましたね。
最近全然本谷さんの作品を読んでいなかったのでかなり久しぶりに手にとって見ました。
 
相変わらずぶっ飛んでる・・・!のに、何でしょうね、このインパクトは。
 
日田の意味不明ぶりがもううざったいくらいで、こんな子と同居していたら気が狂うだろ!と思うのに、実はまともに見えた巡谷こそぶっとんでいるという。
 
そして特に何があるという話ではないのに、何故か惹きつけられるこの魅力。
 
日田の不潔さとか、巡谷の躁鬱?状態とか説明ができないなんとも不快な気分なのに、だけども目が離せないこの感じはやっぱり本谷さんにしか描けないんだろうなと思いましたわ。
 
それにしても巨乳で顔をぶったたく・・・・・・自分には無縁過ぎて想像できませんでしたが、読みながら想像したら相当狂ってるわ巡谷!と恐ろしくもなり。
 
とても薄い本なので集中して1時間半ほどで読み終えました。
 
かなりぶっ飛んだキャラクター、ストーリーなのでダメな人はダメそう。
だけど癖になる人には癖になる、そんな小説でした。
 
うん、とりあえず物凄いインパクトでした。
(3.5点)