一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。その母である下田茂子が独占取材に応じるというのだ。茂子は稀代の殺人鬼として死刑になったフジコの育ての親でもあった。茂子のもとに向かう取材者たちを待ち受けていたものは…。
真梨幸子さんの本です。
最近平和な本ばかり読んでいたので、衝動的に借りてしまった本。
殺人鬼フジコは、とにかく胸糞悪い話だった!という印象だけが強く残っていて、実は結構内容を覚えていません。
以前読んだ時のブログの感想を読みなおしてみると、やっぱり胸糞悪かったと書いてあって(笑)
あと文章が読みにくいみたいな事を自分は書いていたのですね。
という訳で、この本。
今回は思っているより読みやすい・・・というか、この下田親子の不穏さが気になってページをめくる手が止まりませんでした。
フジコとも関係ある人達な訳ですが、下田健太が何故そこまでフジコに固執するのかがよく分かりませんでした。
下田健太が主犯とされるこの陰惨な事件についてはそこまで詳細には書かれていませんが、その事件を追っていた女性がどんどん下田親子の魔の手にかかって泥沼にはまっていく様は異常にリアルで恐ろしかったです。
それにしても何だか色々気になる感じの終わり方。
もう1冊この関連の小説が出ているみたいなので、そちらも読もうかと思っています。
先日の誉田さんの話に引き続き、北九州監禁殺人事件絡みの小説でした。
ノンフィクションは読んだ後凄い怖くなるので苦手ですが・・・読んでみたいような気持ちもあります。
小説は嘘の世界だからこそ楽しめるので、暫くは読む勇気は出なそうですがね。。
前後しましたが、クラスメイツより前にこの本を読みました。
(4点)