「肩が重い」と感じたら…(「長い片想い」)/優太の淡い恋の芽ばえ(「プリウスの双子」)/里穂の恋を謎が包む(「北風のマント」)/中学に入るまでどこへ行くにも一緒だった彼(「キッキに」)/大好きな人を失った十五歳の春(「さつきさん」)/ドアを開けたら、闇の魔導師がいた(「おまえたちが信じてる世界のライフはゼロだから」)。秘めた想いを抱える少年少女を描いた、全編書き下ろし短編によるオリジナル・アンソロジー。
安藤由希さん以外は恐らくアンソロジーで何度か読んでいた作家さん。
その中で、笹生陽子さんは好きな作家。
坂木さん、大崎さんは何度か読んでいる作家さんです。
坂木さんと笹生さん目当てで読みましたが、印象に残ったのと好きだなと思った作品は、
大崎さん、草野さん、笹生さんかな。
大崎さんは主人公がこんなに若いのって珍しい気がするのですが、いつものミステリ的な要素も盛り込みつつ、片思いの淡い感じも見事に書かれていました。
片思い?と思う作品もあったものの、安定してどの作品もそれなりに面白かったかなあと思います。
ピュアフル文庫らしく、さらっと読めるのは良いですね。
(4点)