No-music.No-life

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カエルの子は

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遊園地でカエルの着ぐるみをかぶって仕事をこなし、優雅な独身貧乏生活を満喫中の俺、三十歳。ある日、見知らぬガキがやってきて、俺に向かって思いっきり叫んだ。「父ちゃん!」身に覚えは…ない、わけでもない…。突然の息子の登場で、俺の平穏な生活が一変。そもそも子供は苦手なのに、どうなっちまうのか―。真冬の遊園地でじんわりと展開する、親子の心温まる物語。ぎこちない父親の愛情と、まっすぐな子供の信頼が、関わる人々に笑顔を運ぶ。

峰月 皓さんの本です。
 
「俺のコンビニ」シリーズがとても面白かったので借りてみる事に。
 
読みやすいし好きな文章を書く作家さん。好みです。
 
ただこの話・・・読みやすいしつまらない訳ではないのだけれど、話を膨らませた割に回収できそこなっている感じで終わっているのが気になる。
 
個人的に正社員のあの女性が最後に子供を預かるっていうのもそれ大丈夫なの?!と疑問に思うし、過去に何かあったっぽい伏線を張っている割にスル―されて回収されないままなのも気になるんですよね・・・。
 
主人公とその息子も、キャラクターがぶれている印象を受けました。
 
遊園地の舞台裏ということでお仕事小説として読めたら面白かったかなあと。
 
結局母親が出てこないままというのも納得がいかないのよねえ。。
 
悪くはないのですが、これといって印象に残らない作品でした。
 
ただ自分好みの文章なので、他の作品も読んでみようと思っています。
(3.5点)