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いとみち 三の糸

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ありがとう、さようなら。いつかまた、逢えるといいね――青春、永遠! 大志はあれど、経験は足りず。だけど、未来を決めないと――。濃厚な津軽弁と饒舌な三味線を武器に本州最北端のメイドカフェで働く「相馬いと」も、高校三年生になりました。淡い恋に、出会いと別れ。夢と希望に恐怖と勇気。人生最大の分岐点で「いと」が選んだ道とは?


越谷オサムさんの「いとみち」シリーズ第3弾にして最終巻。
 
1巻では祖母譲りのどぎつい津軽弁と、標準語を話そうとするのに「お帰りなさいませ、ご主人様」が言えないいとの格闘ぶりが懐かしかったですが、2巻から少しずつ成長してきているのを感じていたところでした。
そして最終巻。
 
見違えるほど強く、たくましくなったいとがいます。
面倒事や厄介毎、恐くて足がすくんでしまいそうな事に、ええいと飛び込んでいける強さを持つようになったいとの姿がとにかく元気をくれる!
 
特に今自分が転職したばかりで仕事がなかなか覚えられなくてめげそうになっている精神状態だからかもしれません。
いとの頑張りが私の背中を押してくれるような気になりました。
 
また、三味線を持つと性格が変わるかのようないとの超絶技巧ぶりに勝る、ばばの三味線使い!
 
案の定というか予想通りというか、まさかメイドのばばを拝めるとは!(笑)
大学生編はないようですが、エピローグ的な話も読んでみたいところですね。
 
ただ一つ凄く心残りなのは、石郷君との恋。
高校生(お互い控え目)同士だからか仕方ないかもしれないけれど・・・もうちょっと発展してくれたら嬉しかったなあ。
でも、こういう距離感だからこそ二人らしいかな。
 
それと3巻は幸子の出番が凄く少なかったのが少し淋しい。
でも智美がめちゃくちゃ良いお姉さんって感じでしたね。
 
とても楽しいシリーズでした。
これ、映画化(実写)とかしそう。
桜満開の弘前城、やっぱり一度でいいから行ってみたいなあ。
(5点)