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RDG<レッドデータガール>はじめてのお使い

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山伏の修験場として世界遺産に認定される、玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修業を積んできた自分の息子深行を、(下僕として)泉水子に一生付き添わせるという。しかし、それは泉水子も知らない、自分の生い立ちや家系に関わる大きな理由があったのだ。


荻原規子さんの本です。
 
実は凄く気になっていた「RDG」シリーズ。
図書館で借りてみようと思っていたのですが、ずっと1巻が借りられていて読めずにいたのです。
先日、1~3巻が置いてあったので一気に借りて来ました。
 
荻原さんの作品を初めて読んだのは、「西の善き魔女」。
凄く面白くて、分厚くても一気に読んでしまえるくらいの作品でした。
主人公のフィリエルや登場人物達の強くて前向きな所に勇気をもらえて、大層楽しませていただいたのですが、さて「RDG」シリーズです。
 
本作は現代を舞台にしておりながらも、不思議な力を持った主人公達や個性豊かなキャラクター達が登場します。
戸惑ったのは、主人公泉水子の、あまりにも自信がなくてネガティブなところ。
まるで自分を見ているような(!)、不器用で勉強も運動もできなくて、友人も少なくて引っ込み思案な所は読んでいてもどかしく、何だか不快感すら湧きおこるほど。
 
水子を何処か疎ましく感じながら、第一巻ということで序章とも言うべき作品でもあり、第一巻ではほとんどが概要のみの展開。
中盤までなかなか進まない感じがもどかしく、どうなってしまうのかと思いながら読み進めていました。
 
すると、修学旅行に行ったあたりから、突然ストーリーは急展開を迎えます。
水子の家系の使命。逃れられない運命が迫り、俄然面白くなってくるのです。
 
1巻では中学3年生の泉水子も、今読んでいる2巻では高校1年生になります。
2巻は既に半分読み終わっているほど、急激に面白くなっています。
 
第一巻で少し尻込みした人も、ぜひ続編を読んでほしいです。
これはますます面白くなりそうな予感。
 
本作では深行がすごーく嫌な奴なのですが、泉水子との恋の予感もしたりして、早くも萌えています。
酒井駒子さんのイラストがとても可愛い!
ジャケ借り、ジャケ買いしても損はないと思います。