越谷オサムさんの「いとみち」シリーズ?第二弾!
続編が出ているのを知らず今まで読んでいなかったのが惜しいと思うくらい・・・面白かったです!
第一弾を読んだのは2011年だったようで、記憶はあるけど続編読んでも思い出せないかもしれないなーと思っていたのですね。
しかし「お帰りなさいませご主人様」が言えず、「おがえりなさいませ、ごスずん様」になってしまういとちゃんのドジっ子ぶりに思わずニンマリしてしまい、一瞬で感覚が戻って来ました。
進学し、仲の良い友達とクラスが離れ離れになり、メイド喫茶の常連の先生が赴任してきて担任になってしまったり、熊みたいな後輩の男の子に何故かドキドキしたり。
今回はめいっぱい青春真っ盛りのいとちゃんの活躍を見る事ができました。
二巻では学校生活よりもバイト先の古株メイドの智美と幸子の話に重点を置いているのですが、智美と幸子がまた何だか泣かせてくれるんですよね。
28歳の私と同い年のはずの幸子が凄く大人だなあと思いながら、言葉の一つ一つが凄く重みがあってじんとしてしまいます。
個人的には、初めて親友の早苗と気まずくなったいとちゃんが仲直りするまでの心の葛藤とわだかまりが解けていくところが好きだったり、熊みたいな気の良い後輩の男の子のコイちゃんといとちゃんの淡い恋の予感がまた読んでいてくすぐったっくて良かったです。
願わくばもうちょっと学校生活の方も描いてほしかったかなあと。
第三弾があるとすると、今度は大学進学の話など進路関係になってくるのかな。
始まったばかりのコイちゃんへの恋心も何だか良い感じだし、いとちゃんには幸せになってほしいですね。
それにしても、相変わらずいとちゃんのおばあちゃんは格好良すぎる。
あまりの津軽訛りに日本語表記すら困難な(笑)台詞がまた外国語みたいで格好良いです。
ぜひ続編を希望!
余談ですが、この本を読んだ影響だと思われますが、中学時代のクラスメイトに「いとちゃん」という子がいたのです。夢に出てきました(笑)単純ですね、私も。
(5点)
第一弾「いとみち」の感想