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切り裂きジャックの告白

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東京・深川警察署の目の前で、臓器をすべてくり抜かれた若い女性の無残な死体が発見される。
戸惑う捜査本部を嘲笑うかのように、「ジャック」と名乗る犯人からテレビ局に声明文が送りつけられた。
マスコミが扇情的に報道し世間が動揺するなか、第二、第三の事件が発生。やがて被害者は同じドナーから臓器提供を受けていたという共通点が明らかになる。同時にそのドナーの母親が行方不明になっていた―。
警視庁捜査一課の犬養隼人は、自身も臓器移植を控える娘を抱え、刑事と父親の狭間で揺れながら犯人を追い詰めていくが…。
果たして「ジャック」は誰なのか?その狙いは何か?憎悪と愛情が交錯するとき、予測不能の結末が明らかになる。臓器をくり抜かれた若い女性の遺体が発見される。その直後「切り裂きジャック」と名乗る犯人からの声明文がテレビ局に届く。果たして「ジャック」の狙いは何か? 警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出すが……。


中山七里さんの本です。
 
中山さんは気づいたら新作を出しているので、こまめにチェックをしていないと追いつかないんですが、この作品も気づいたら出ていて慌てて予約。
結構予約待ちしたものでした。
 
いや本当に中山さんの引き出しの多さと言ったら!
今回も楽しませてもらいました。
 
内容としてはグロ系ですが(内臓をすべて取り出した死体・・・)、移植・ドナーの問題を切り取り、自分がこの家族の立場だったら?私がもし臓器をもらう側だったら、提供する側になったら?と考えさせられてしまいました。
スピード感あふれる展開と、エピローグが救いのあるものだったのでグロイ描写の割には読後感も悪くなかったです。
 
登場している刑事、もしかして他作品に出ている人?
リンクしている気がすごくするので、中山作品は機会があったら改めて読み返してみたいと思っているんですが、追いついていない(笑)
(4.5点)