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ランチのアッコちゃん

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屈託を抱えるOLの三智子。彼女のランチタイムは一週間、有能な上司「アッコ女史」の指令のもとに置かれた。大手町までジョギングで行き、移動販売車の弁当を買ったり、美味しいカレー屋を急遽手伝うことになったり。そのうち、なんだか元気が湧いている自分に気付いて……。


柚木麻子さんの本です。
 
話題になっていた本だったので、予約して結構待ちましたね。
 
あーなんだか・・・とても元気をもらえた作品でした。
 
主人公のOLは、派遣で仕事をしながら、人間関係のことや単調な日常に鬱々する日々。
 
そんなとき、上司のアッコさんにお弁当を作ってくる変わりに、自分の一週間のランチと交換しないか?と持ちかけられる。
一週間の予定がルーティンで組み込まれていて、訳の分からぬままアッコさんのランチを体験する間に、忘れかけていた事に気づいていく。
 
どんどん主人公が元気に、輝いていくのが読んでいてすがすがしい。
また、アッコさんがかなりパワフルで魅力的です。
 
二話目まではこのOLを軸とした話、残り二話はほとんどアッコさんが絡まないのでちょっと物足りないものの、四話目のゆとり世代の女の子のたくましさが、自分にはないものだったのでうらやましくなりました。
 
なんだかかなり落ち込んでいる日々なので、元気をもらえる作品でした。
(4.5点)