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教場

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君には、警察学校を辞めてもらう。この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。前代未聞の警察小説!


長岡弘樹さんの本です。
 
長岡さんといえば、「傍聞き」で話題になっていた作家さん。
電車の中吊り広告で話題、というのを見てずっと読んでみたいと思っていたものでした。
 
警察小説、というので刑事ものをイメージしていたのですが、警察学校が舞台。
警察学校に通う登場人物たちにスポットをあて、なかなか後味の悪いような話が続きます。
 
風間教官がなんでもお見通しで最初は得体のしれない薄気味悪さを感じるのですが、エピローグでは風間教官の真意が見えてきて微笑ましくもありました。
 
前半の黒さから一転、読後感は意外と爽やか。
 
各章毎にぐいぐい読者を惹きこんでいくのは長岡さんだからこそ。
 
ぜひとも読んでほしい作品。
(4.5点)