小野不由美が描く九十九の怪異。読むほどに不穏な闇は深まり、恐怖がいや増す――
小野不由美さんの本です。
久しぶりの新作、らしいのですが、「ゴーストハント」のリライト版からまともに小野さんの作品を読むようになったレベルなので、あー図書館に置いてある、と借りてきたものでした。
感想を読むと、「夜読むのは恐いので、日中読んだ方が良い」とか「一気読みせず、少しずつ読んだほうが・・・」とかいう言葉を多く見たので構えていたのですが、最初の数ページまではそんなに恐くないじゃーん、なんて思っていたのですね。
しかし、とても短い怪談話が、恐ろしく淡々と進んで行きます。
AさんとかKさんとか、現実の百物語に出て来そうなリアル感。
学校の七不思議系、古いお屋敷で起こる怪現象などは自分には無縁だと思っていられるのですが、住み慣れた我が家でも起こる不思議体験。
特にクローゼットの隙間とか壁とか、お風呂場やら日常でも起こりうるかもしれない・・・と思うとじわじわと恐さが増してきました。
一気に読んでしまおうかと思ったのですが、夜読むのが恐くてできませんでした。
恐すぎてどうしようと思っていたら、計ったかのように昨日夜中に目が覚めるし。
意地でも目を開けてやりませんでしたよ!ははは!
何となく女性の声みたいな空耳が聞こえた気がしたのも気のせいだよね!!
百景、といいつつ99話分しか収録されていないのも何か意味があるのでしょうか?
想像すると恐い。
しかもどうも肩が重いような気がするのは気のせい?
ただの肩凝り、だよね・・・?
(4点)