「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した!でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。―行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが…。
小野不由美さんの本です。
「ゴーストハント」シリーズが面白いので、他の作品もと思い借りてみました。
田舎の古いお屋敷に集まった親戚一同。
そこに集う各家の子供たち。
広いお屋敷を探検、沢山の曰くつきのお屋敷、怪談話、不思議な出来事が起こる――
ありきたりな設定、と思いつつ、だけど凄くワクワクしてしまうんですよね。
小野さんの文章が凄く読みやすいので、分厚いなと思っていた割にはすぐ読み終えてしまいました。
現実的な結末の中に、存在しないはずの人間が現れる、というホラー要素(恐くはないのですが)がさりげなく混じり合って、何だかドキドキしてしまいました。
読みやすいのでぜひ。
(4点)