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名前探しの放課後㊤<文庫版・再読>

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「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。――自殺、するんだ」
「誰が、自殺なんて」
「それが――きちんと覚えてないんだ。自殺の詳細」
不可思議なタイムスリップで3ヵ月先から戻された依田いつかは、これから起こる"誰か"の自殺を止めるため、同級生の坂崎あすならと"放課後の名前探し"をはじめる――


辻村深月さんの本です。

 
図書館で本を借りる暇がなくて、久々に再読。
もうこれで4回目になるのですね。
 
初めて読んだ時、どうもちゃらいいつかと生真面目過ぎるあすなが好きになれませんでした。
しかし他作品との繋がりがあったりしてそれなりに楽しめていたのですが、再読する度に好きになっているかも。
 
4回目ともなるとちゃんと真相は知っている状態で呼んでいる事になります。
すると、上巻で真実に触れるギリギリのところ(どちらにも取れる)で表現されている文章が沢山隠されている事に気付きます。
 
それと今回初めて気付いたのですが・・・不二芳・江布・藤見――藤子・F・不二雄!?
 
下巻でのある作品との繋がりにとても深かったりして、急にテンションが上がりました。
既に下巻再読中ですが、あの真相が一気にするすると溶けていくところ、ページをめくる手が止まらなくなるんだよな。
やっぱり辻村さんの初期作品大好きだー。
(4.5点)