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荻窪シェアハウス小助川

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みんなで暮らせば、なんでもできるそう思える瞬間が、確かにあった――。やりたいことも夢も特になし。自慢は家事の腕前だけ。そんな佳人が背中を押されて始めたのは、見ず知らずの男女6人 管理人のタカ先生との共同生活だった。場所は小さい頃に通った医院を改築した、シェアハウス。くらしのルールをみんなで作って、案外、居心地がいいかも。でも――。一歩踏み出す勇気が見つかる長編エンタメ!


小路幸也さんの本です。
 
小路さんのハイペースの刊行はいつもながら感心してしまいます。
これが新刊、と思いきやどんどん新刊が出ていて正直追いつかない(笑)
 
今回も割と平和にまったり、な感じの小路さんらしい作品でした。
 
一人暮らしに憧れると思いつつ、やはりいきなり一人で暮らすとなると不安要素が沢山あります。
かといって、本作のシェアハウスのように、全くの他人と共同生活を送る、というのも色々面倒そうだな、と思ったり。
 
本作の中で、人と関わらずに生きていく事は簡単なことだけど、人と関わって、上手く付き合っていく事の方が難しい、だけど大事なことだ――というような台詞があって(大分ざっと紹介している感があって申し訳ないですが)、はっとさせられました。
 
社会に出て、嫌いな人とも付き合わなければいけない。
そんな中で、人と上手くやっていくためには努力が必要。
その努力ができない人、自分勝手な人がいるのが現状。
 
私も、嫌いな人から逃げていたり、人との関わりから逃げているところがあるので、何だか色々と考えさせられてしまいました。
 
将来お店がオープンした後の話も気になります。
こんなシェアハウスがあったら住んでみたいなあ。
(4点)