No-music.No-life

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東京ピーターパン

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印刷所の平凡なサラリーマン、石井和正、34歳。元・伝説のギタリストで、ホームレスの“シンゴ”、60歳。メジャーを夢見るバンドマン、“コジー”こと小嶋隆志26歳。寺の土蔵に引きこもりの高校生・田仲聖矢16歳と、その姉・茉莉26歳。「人を、撥ねてしまったんです」石井が起こした事故により、5人のセカイが交わるとき、物語が動き出す。


小路幸也さんの本です。
 
冒頭はハラハラする始まりで面白そう、と思ったのですが・・・可もなく不可もなく。いつもの小路さん、って感じの作品でした。
 
語り手が変わる度、バンドや音楽に携わっていたと分かる一文から、最終的に皆でバンドやるとかいう展開なんだろうなあと思っていたら、本当に予想を裏切らない展開で、あっさりと終わってしまったので、ちょっと拍子抜けしてしまったかなあ。
なぜ伝説のギタリストがホームレス生活をする事になったのか、という事を明かして欲しかったかも。
 
それにしても、小路さんの執筆ペースと新刊発売の頻度が毎度ながら感心してしまうほど早い!
また何作か新作が出ていたし、全制覇!と思ってもおいつきません(笑)