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明日の空

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両親は日本人ながらアメリカで生まれ育った栄美は、高校3年にして初めて日本で暮らすことに。「日本は集団を重んじる社会。極力目立つな」と父に言われ不安だったが、クラスメイトは明るく親切で、栄美は新しい生活を楽しみ始める。だが一つ奇妙なことが。気になる男子と距離が縮まり、デートの約束をするようになるが、なぜかいつも横槍が入ってすれ違いになるのだ。一体どうして―?栄美は、すべてが終わったあとに真相を知ることになる。


貫井徳郎さんの本です。
 
貫井さんの作品の割にはページ数が少なめ、文字も大きかったのですんなりと読み終わりました。
相変わらず読みやすいですね。
 
しかし、今まで読んできた貫井作品とは毛色が違う話で戸惑いました。
青春小説、という感じでしょうか。
そこにあっと驚く事も含まれてはいるのだけれど、極めて普通の話だったので可もなく不可もなく、という感じでした。
 
差別についても考えさせられたし、普通の青春小説として読みやすかったし、主人公の控え目さは好感が持てたし、少しばかり日常ミステリ的な要素もあって面白くはあったのですがね。
いかんせん、貫井さんの作品という頭で読むと拍子抜けな感じは否めないかもしれません。
 
貫井さんはやっぱり長編が好きだなあ。
 
あと今年も残り1日ですが、あと1冊読めるかな・・・・・というのが個人的な希望。
まあ去年の260冊読破には及ばないのですがね。