No-music.No-life

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ノーマジーン

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世界が終わっても、
ずっと一緒にいるよ。

終末論が囁かれる荒廃した世界で、
孤独な女性のもとに現れたのは、
言葉を話す不思議な赤毛のサルだった――。
ひとつ屋根の下、奇妙で幸せな
一人と一匹の“ふたり暮らし”がはじまる。

一日一杯のミルクをわけあい、収穫を待ちわびながらリンゴの木を育て、
映画を観る約束をする――。
しかし、隠された彼の“秘密”が明かされるとき、物語は終わりとはじまりを迎える……。
赤毛のサルの正体は?
そして彼が現れた目的とは?

壊れかけた世界で見える、本当に大切なもの――
不条理で切ない絆を描き出す寓話ミステリー


初野晴さんの本です。
 
初野さん、久しぶりに読んだ気がします。
最初この物語の舞台設定がいまいち掴みづらく、読んでいてよく分からないなあと思っていたのですが、途中からようやく設定がはっきりし始めると、主人公の女性と赤毛のサルの関係が凄く切なくて・・・。
 
初野さんは、少々とっつきにくいかな、と読んでいて思うのですが、読後感の何とも言えない切ない感じが癖になるんですよね。
 
そして本作が、今年最後の作品でした。
 
のちほど2011年度の読書した本のランキングなどを記したいと思います。