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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

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敏腕マネージャーと野球部の仲間たちが甲子園を目指して奮闘する青春小説。高校野球の女子マネージャーのみなみちゃんは、マネージャーの仕事のために、ドラッカーの『マネジメント』を間違って買ってしまいます。はじめは難しくて後悔するのですが、しだいに野球部のマネジメントにも生かせることに気付きます。これまでのドラッカー読者だけでなく、高校生や大学生、そして若手ビジネスパーソンなど多くの人に読んでほしい一冊。


岩崎夏海さんの本です。
 
AKBのあっちゃん主演で映画も公開される話題の本作。
絶対一生読む機会はないだろうと思っていたのですが、上司が興味本位で購入したらしく貸してくれました。
何故一生読む機会がないと思ったのか?
 
①萌え系のイラストに抵抗があり、手に取りづらい
自己啓発本やビジネス書が大の苦手
高校野球好きとして、こんな単純に甲子園に出場できる訳がないと思う
④小説だと思っていなかった
⑤本の内容を聞いても興味が湧かなかった
 
という理由がありました。
 
総じてレビュー評価は高いのですね。
確かに、「マネジメント」本として読んだら、普通のビジネス書より分かりやすく書かれているので読みやすいかと思います。
 
ただ、これはね・・・
純粋に「小説」として読むといかがなものかと。
 
文章は決して下手ではないと思うんです。
ただ、あまりにも第三者的目線で書き過ぎて、登場人物に全く体温が感じられない。
そしてマネージャーの女の子が病気で入院している設定は全く不要だと思いました。
 
高校野球は、確かに戦略も必要なのかもしれないけど、「甲子園には魔物が住んでいる」んですよ!
こんな上手くいったら、あまりにもつまらないしありえないですよ。
と、高校野球ファンであり、小説好きな私から見ると、どうも最後まで全く楽しめずに終わってしまいました。
 
この本を、
1)表紙だけ見て購入
2)小説として購入
 
した人は、多分とてもガッカリすると思います。私は購入したらかなりショックを受けるんだろうなあと。
借りる程度で読むには良いと思うのですが・・・・・・
あとは、マネジメントを学びたいという人にはお薦めします。
小説風(あえて「風」と言わせてほしい!)に書かれているので、マネジメントの「マ」の字も分からないくらいの私から読んでも、分かりやすかったですからね。
 
うーん、でもこういう作品があれだけ売れたっていうのは、沢山の素晴らしい小説を読んできた私にとっては、何とも複雑になるのでした。
そしてこれを映画化か・・・と思うと、気が遠くなりました。
 
ごめんなさい。私はあまり楽しめなかったです。