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蒼の悔恨

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雨の横浜――「猟犬」と呼ばれる男、神奈川県警捜査一課・真崎薫の孤独な戦いが始まる!
連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた真崎だったが、コンビを組んだ赤澤奈津をかばった一瞬の隙をつかれ、深手を負い青井の逃走を許してしまう。手がかりのないまま一カ月が経ち、退院した真崎は、捜査に復帰を願うも、担当からははずされており、休暇を命じられてしまう。ならばと、独自に捜査を開始した真崎だったが、青井が次に狙ったのは意外な人物であった――。
真崎、赤澤、青井、三人のそれぞれの過去が明らかになるにつれ、複雑に絡み合った事件の真相も明らかになっていく。容赦なくつきつけられる「過去」を「過去」として受け入れ、魂のやすらぎを得られる日は真崎に訪れるのか?
警察小説の名手が描く、緊迫の長編サスペンス。シリーズ第一弾。




堂場瞬一さんの本です。

堂場さんの本を読んだのは、高校野球大延長と、箱根駅伝の学連選抜チームを描いたチームに続いて、3作目でした。

書店で、堂場さんが書かれている警察小説がお薦めされており、いつか読んでみようと思っていたのですが、単行本で結構分厚い感じだったので、読めなそう云々というよりは「重そう・・・」と思って敬遠していました(笑)
文庫本が1冊だけ地元の図書館にあったので、借りてみました。

これはシリーズ第一弾ってなってますが、やっぱり続編もあるんですね。

うーん。
良くもなく、悪くもなく・・・ですかね。

警察小説というと、私の中では誉田哲也さんのイメージが凄く強いのですが、誉田さんの「ジウ」っぽい雰囲気と、樋口有介さんの柚木草平みたいなキャラクターの主人公がミックスされたような印象でしょうか。

既に読んだ二作に比べると、堂場さんはこういう柔らかな文体でも書かれてるんだなあという印象を受けて、読みやすかったのですが。。

この本のレビューで書かれている人がいたのですが、犯人の存在感が薄いというのが良くないかと。。
「ジウ」の犯人のインパクトは相当なものでしたし、警察小説ということだから、そこはやっぱり強い印象を残して欲しかったところ。

こんな都合良く美人な刑事がいるのか、とも思うけれど、小説ではありえないこともないし、主人公も嫌いではないので・・・もう少し何かをプラスしたらもっと良くなる気がする気がしました。
ボリュームの割には、ちょっと物足りなかったです。