硬派のタフガイと軟弱なお坊っちゃま。一見ミスマッチなこの刑事コンビこそ「踊る大捜査線」が呈示した警察改革の継承者に他なるまい。内外の敵を向こうに回し、渾身の捜査を繰り広げる“現場”の戦士たち。第25回メフィスト賞受賞作。
日明恩さんの本です。
これ、メフィスト賞受賞作にして、デビュー作なんですね！
だけどはっきり言って・・・日明さんの読んだ作品の中で一番面白かったかも（ぼそっ）。
「鎮火報」のシリーズを先に読んだせいか、警察と消防士という職業は違えども、人物構成や物語構成がかなり似通っているな、という印象は受けました。
でも、初めてこの本を読んだとしたら、多分他の本も読みたくなっただろうという出来だったと思いますよ！
警察小説は、最近いくつか読むようになりましたが、代表格としては誉田哲也さんでしょうか。
誉田さんの小説は、かなり描写が細かいのですが・・・死体描写などが惜しげもなくぐろかったりするので、ある意味でリアル。
今回の日明さんの作品は、そういう部分はかなり柔らかめに描かれているのですが、何を隠そうこのお坊ちゃま刑事の潮崎がかなり良い味を出しています。
この話も続編があるようなので、読んでみたいと思います。
でも、２作目が微妙だった鎮火報のシリーズがあるので、あまり期待しないようにしつつ、読もうと思っています。
