No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

本日は大安なり

イメージ 1
 
一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。憧れの高級結婚式場で、同日に行われる4つの結婚式。それぞれの思惑と事情が臨界点に達した、そのとき―。世界一幸せな一日を舞台にした、パニック・エンターテインメント長編の大傑作。


辻村深月さんの本です。

この本のサイン会、日曜だったせいで行けなかったんですよね…。確か地震で日程延期していた気がしますが。

サイン本があったら買いたいな、と思いつつ、結局図書館で予約してようやく読めました。


やっべー!
テンション上がった(笑)
ついに来ましたよ!
「子どもたちは夜と遊ぶ」好きの皆さん!
あの人達が登場しますよ!

椿が通っていた、礼華女子の名前が出てきた時にニヤリとしちゃったのに、まさかここで彼ら(はい、直接登場するのは「彼」達です。名前だけは「彼女」も出てきますが)が登場するとはね…。
ニヤニヤが止まりませんでしたよー。ファンにはかなり嬉しいサプライズです。

白雪姫のりんごの真相も、双子の勝負の結果も意外性はなかったけれど…
不穏な空気を醸し出して、胸がきゅうって苦しくなっても、最後は絶対にハッピーエンドが待っている。
そんな辻村ワールドが全開で嬉しくなりました。

辻村さん自身も、歳が近い私も、結婚に対して焦ったりひがんだりしがちな妙齢を迎えています。
でもそれを、こんな風に描けるんだなあって。
結婚式をプロデュースする、ウエディングプランナー
晴れの日を色々な想いを胸にして臨むカップル達。

この前読んだ、瀧羽麻子さんの「はれのち、ブーケ」みたいに時系列になったストーリー展開は読みやすく、どっぷりと物語の世界に漬からせていただきました。

大好きな作品のあの人物達が登場してるだけで採点は自然と甘くなりますが(笑)、5点満点です。
面白かった!
ありがとう、辻村さん!

5