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古道具 中野商店

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東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち…。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編。


川上弘美さんの本です。

妹に借りた本。
川上弘美の作品は苦手だから、と言った私に、この二冊ならと貸してくれた作品のうちの一つが完全にダメだったので、本作もなかなか手が出ませんでした。

しかし、作品としては悪くなかったと思います。
古道具屋を営む中野さんの変わったキャラクター、そこに勤めるヒトミとタケオの微妙な関係。
中野商店に集まる、ちょっと変わった人達はなかなか魅力的。
ただ、これは好みの問題なんでしょうね。
どうも川上さんの文体は、私には合わないみたいです。
なんでもない言葉を、敢えて平仮名打ちしてたり、独特のリズミカルな文章が、私にはちょっと読みにくいというか…。

妹と、映画や本、音楽共にマイナー好きな面では一致しても、マイナーな中でジャンル分けすると、好きなものが違う部分が多いんです。
妹の部屋にあった本棚を見て、私が持っている本と、ほとんど被ってないという理由が、何だかよく分かった気がします。

うん、私は川上作品が苦手らしい!(笑)

3.5