No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

PRIDE 池袋ウエストゲートパークX

イメージ 1
 
池袋のトラブルシューター・マコトが活躍する大人気シリーズの最新刊。紛失した携帯電話のデータをネタに恐喝される「データBOXの蜘蛛」、地域限定アイドルの奮闘ぶりを描く「北口アイドル・アンダーグラウンド」、自転車ブームの裏に潜む落とし穴に迫った「鬼子母神ランダウン」と貧困ビジネスの詐術を暴く「PRIDE」の4篇を収録。長らく彼女がいなかったマコトがひさしぶりに本気で惚れるヒロインも登場!


石田衣良さんの本です。
 
石田さんの本を読むのは何だか久しぶり(まあこの前コンプリートガイドを読んだけれども)。
そしてこのIWGPシリーズもとうとう10作目です。
 
今作でしばらくこのシリーズはお休みということで、大好きなシリーズだけにちょっと寂しいです。
 
という訳で、やっぱり今回も面白かったです。
10作続いてきて飽きないのは、世相を反映した問題を盛り込んで一つの物語として描いているから。
それを小説の中にしろ、トラブルシューターのマコトが解決していく様はとてもすかっとするし、そして時々どうしようもない現実にひるみそうになる。
それでも目を逸らさずに前を向こうと思える。マコトみたいな人がいてくれたら、今の世の中ももっと違っていたかもしれないのにね。
 
そして注目は、マコトの久しぶりの恋と、タカシの意外な姿を見る事ができる点でしょうか。
特に「鬼子母神ランダウン」のタカシの意外な一面には思わず笑ってしまいました。
 
ただ私はタカシでもマコトでもなく、サル派なので今回全然出てこないまましばらくこのシリーズが休止になっちゃうのは残念でもあります。
 
石田さん、最近はっきり言って面白いって思えるのこのシリーズだけなんだよね・・・。
いつか復活する日を待っています!