ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか?名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動…。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇。
島田荘司さんの本です。
うーん・・・何だろう・・・
この前読んだ「眩暈」に比べたら、面白くなかった訳ではないんだけど・・・
多分、好みの問題でしょうか。
読んだ後のこのしっくりとこない感じや、冒頭の掴みどころのない展開の読みにくさと言ったら・・・・
そうです。
第一章が特に読みにくくて・・・
これは個人の問題なのですが、外国が舞台設定とか、外国人が主人公っていう話がどうも苦手なんです。
(シドニィ・シェルダンさんの本はそれでも読みやすいから読めるんだけど)
そして今回は精神医学であるとか、宗教というか伝説というか、かなり複雑に話が絡み合ってとにかく難しい。
この第一章で苦戦したせいか、第二章から「ミタライ教授」が登場して、そして物語の進行をしてくれるアル中のおっちゃんが読みやすさを緩和させてくれて、急にすらすら読めるようになります。
個人的には第二章から普通にそこそこ楽しんで読めたので4点をつけますけれどもね。
意味深に言うならば「ミタライ教授」は登場するけれど、「御手洗潔」の出番は少ないです、とだけ言っておきましょう。
御手洗が海外進出してから、日本に在住している時の変人っぷりが目立たなくて逆に馴染んでしまっている所が・・・何だか物足りないんですよね。
石岡君の目線で見た御手洗は、掴みどころのない天才で変人、って感じですけど、個人的にこういう御手洗が好きだったり。
最近の作品はほとんど舞台が外国なので、苦手意識が先に出来てしまうのが痛いところです。
結構読みつくしてきましたけど、まだ長編が残っているようです。
今度読むのは楽しめたらいいのですが・・・