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鬼流殺生祭

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維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚(すおうよしなお)に助言を求めるが……。
卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ


貫井徳郎さんの本です。
 
今まで読んできた貫井さんの作品とは違い、本格ミステリと言っていいのかな。
個人的に、読んでいて島田荘司さんの御手洗潔シリーズを思い出しました。
まあ、今回の探偵役は御手洗よりまともでしたが(笑)、石岡君的な役回りの主人公・九条がなんか憎めなかったんですよね。
 
私は結構楽しめたのですが、評価が低いですね。
 
江戸時代が終わり、明治維新まっさかりの東京が舞台。
この時代背景も非常に好きなので、個人的にはなかなか面白く読めました。
 
貫井さんの作品は、とにかく安定感がありますね。
文章が上手くて読みやすく、物語の展開にもぐいぐい惹きこまれました。