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バイバイ、ブラックバード

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「理不尽なお別れはやり切れません。でも、それでも無理やり笑って、バイバイと言うような、そういうお話を書いてみました」(伊坂幸太郎)。

太宰治の未完にして絶筆となった「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語!

伊坂幸太郎さんの本です。
 
早い段階で予約していたのに、なかなか手元に来なかった。随分待ったなあ。
 
最近の伊坂さんの作品はいまいちなものが多く、実はあまり期待していなかったのですが・・・
いやいやとんでもない。
伊坂さんの描くユーモラスで少し切なくて、素敵な余韻を残す物語でありました。
 
繭美のキャラが濃すぎて圧倒されましたけど、口の悪い女性って嫌いじゃない(自分がそうだから)。
 
5又かけてる男、なんて考えてみたらとんでもないのに、何故か憎めない星野という主人公。
 
「あのバス」に乗せられるという運命が迫り、付き合っていた女性5人に別れを告げに行く――
単純な話なのに、それぞれの女性との出会いがあり得ないような、でもあり得たらちょっとうらやましいなと思える出会い方で思わず笑ってしまう。
 
何となく不思議な余韻の残る話でした。