バイク事故で入院中の青年が、病室の窓から目撃した「谷間の家」の恐るべき光景!ひそかに想いをよせる憧れの女性は、父親を刺殺し工事現場に埋めたのか?退院後、青年はある行動を開始する―。青春の苦い彷徨、その果てに待ち受ける衝撃の結末!青春ミステリー不朽の名作が、著者全面改稿のもと新装版として甦る。
島田荘司さんの本です。
うはー！
島田さんって、こういう作品も書かれるんですね。
文字が大き目で、ページ数も薄かったのでさくさく読めました。
病院の窓から偶然目撃した家庭事情。
その家に住む美しい女性に恋してしまった青年は、女性が父親を殺している現場を偶然見てしまう――
殺人をおかした人間であるにも関わらず、女性への想いが募っていく青年は、実際に女性に接触し、アプローチを始めたのだが・・・
ミステリであり、悲恋の物語でもあります。
ミステリとしては一筋縄ではいかないラストでしたが、恋愛ものとして読むと、純情な青年が一つの恋を知った事により、理想と現実を突き付けられたような・・・・悲しいラストでした。
