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リベルタスの寓話

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ボスニア・ヘルツェゴヴィナで、心臓以外の臓器をすべて他の事物に入れ替えられる、凄惨な切り裂き事件が起きた!
MMORPG(オンライン・ゲーム)の闇を御手洗潔が暴く!
中世クロアチア自治都市、ドゥブロブニク。ここには、自由の象徴として尊ばれ、救世主となった「リベルタス」と呼ばれる小さなブリキ人間がいた――。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの一都市モスタルで、心臓以外の臓器をすべて他の事物に入れ替えられるという、酸鼻をきわめる殺人事件が起きた。殺されたのはセルビア人の民族主義グループの男たちだが、なぜか対立するモスリム人の男の遺体も一緒に残されていた。民族紛争による深い爪痕と、国境を越えて侵食するオンライン・ゲームによる仮想通貨のリアル・マネー・トレード。2つの闇が交錯するとき、複雑に絡み合う悲劇が起こる。
同じく民族紛争を題材とした中編「クロアチア人の手」も同時収録。


島田荘司さんの御手洗シリーズです。
 
今のところ、これが最新刊?みたいですね。ウィキペディアで確認したところ(笑)
 
むむむ・・・。
最近の作品の傾向、どうも難しいし、ちょっと面白くないかもしれない。
まだ「UFO大通り」は楽しめたんだけど、
御手洗が外国で大学の教授として多忙な日々を送っているせいか、日本に置き去りにされている石岡君がちょっと可愛そう。
 
そして最近のこのシリーズは、基本的に御手洗や石岡君は出てくるんだけど、同時進行で壮大な話(今回はクロアチアの民族紛争に絡めた)を進めつつ展開されていくから、中盤くらいまで御手洗達が出てこないんですよね。
 
しかも電話越しであるとか、以前のように直接現場に足を運ばないで問題を解決してしまうところは流石!という感じですが、ファンとしては石岡君と一緒に現場に足を運びながら解決していく展開が懐かしく感じてしまうところ。
 
無駄にページ数が長いのが気になりますが、ほとんど会話だけで続くページが多いので、割とすんなりは読めたのですが・・・
会話の一つ一つに粗さを感じたのは気のせいでしょうか?
島田さんの海外暮らしが長いせいなのか、日本語が正しくないように感じたのですが・・・。
 
ともあれ、この作品はちょっと微妙でした。
 
でも、全制覇に向けて、他にも色々読みたいです!