瀬戸の海と山に囲まれた懐かしいまち・潮ノ道にはちいさな奇跡があふれている。こころ優しい人間たちとやんちゃな客人が大活躍。待望の、煌めく光原百合ワールド。
光原百合さんの本です。
先日読んだ、「イオニアの風」に続いての新刊。
光原さんはご自身でも認めているように(笑)、執筆ペースがかなり遅い作家さんですが、こうやって新作を早いペースで読めるなんて珍しいことですし、嬉しいことですね!
光原さんはご自身でも認めているように(笑)、執筆ペースがかなり遅い作家さんですが、こうやって新作を早いペースで読めるなんて珍しいことですし、嬉しいことですね!
いつもながら、読み始めは話の中に入っていくまでに時間がかかるのは相変わらずですが、一度引きこまれてしまえば・・・いつの間にかその世界に入り込んでいるのです。
今作は、不思議な力が宿り集まる場所・潮ノ道を舞台にした短編集です。
不思議な力を持った人間ではない人の形をしたモノ達が集まり、それぞれに展開される物語は、ちょっと不思議で、時々怖くて、そして温かい気持ちになります。
「扉守」「桜絵師」「旅の編み人」「ピアニシモより小さな祈り」が良かったです。
一応(笑)、シリーズものにする構想ではあるようですが、一向にシリーズ2作目が出ないと光原さんですから(笑)、ゆっくりとその日を期待しながら待ちましょうか。