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桜姫

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十五年前、大物歌舞伎役者の跡取りとして将来を嘱望されていた少年・市村音也が幼くして死亡した。それ以後、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す生々しい夢に苦しめられるようになる。自分が兄を殺してしまったのではないだろうか―。誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、かつて音也の親友だったという若手歌舞伎役者・市川銀京が現れた。音也の死の真相を探る銀京に、笙子は激しい恋心を抱くようになるが―。梨園を舞台に繰り広げられる痛切な愛憎劇。ミステリ界の最注目株・近藤史恵が満を持して放つ、書き下ろし歌舞伎ミステリ。




近藤史恵さんの本です。

うーん・・・中盤までは、3.5点かなあと思って読んでいたけれども、最後の急な展開についていけなくなり、やっぱり3点。

歌舞伎に詳しくない人の方がこの世の中には多いと思うけど、知らない人が読むと更に良く分からないことになります。

歌舞伎の説明がちゃちゃっと済まされているので、それを理解しようとしているうちに、どんどん物語だけは進行していき・・・そして急などんでん返しに、今作ではそれが仇になったというか・・・ついていけませんでした。

うーん、近藤さんの作品・・・「サクリファイス」(文庫が出ましたね!)はお薦めしますが、苦手なやつも多いかもしれない。合わないのかなあ。

とにかく、この本はちょっと個人的に微妙でした。