あれから三年―。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を知る。そしてまた惨劇が…。ここは本当に「楽園」なのだろうか?過酷なレースを走り抜けた白石誓が見出した結論とは。
近藤史恵さんの本です。
「サクリファイス」の続編、ということで・・・・あれ?期待し過ぎたのかもしれません。。
というのも、サクリファイスは自転車ロードレースに絡めたミステリ、という話だったので、スポーツものと今までにない斬新な設定とどんでん返しがあるミステリ要素としても楽しめるという秀作だったのであります。
期待以上に面白かったので、文庫も買ってしまおうかと思ったのですが・・・結局買っていません(笑)
しかしその続編ということで、大変期待していました。
が、今回はミステリ要素はありません。
元々外国で何かをやる、という設定がとても苦手な私からすると、日本人がほぼ出てこないというだけで読むのに萎えてしまいそうになり、
ただ元々とても読みやすい本シリーズだから読めたのですが、ラストも案外呆気なく終わってしまって個人的には拍子抜けしたという感じでした。
前作のスポーツミステリ(?)が斬新で面白かっただけに、本作は個人的には満足できませんでした。
でも、続編があるのならまた読みたいとは思います。