No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

Anniversary50 ―カッパ・ノベルス創刊50周年記念作品―

イメージ 1

ひとつの「言葉」から、こんなに心躍る物語が生まれた! カッパ・ノベルス創刊50周年を記念して、綾辻行人有栖川有栖大沢在昌など、ミステリ界が誇る名手らが競演した書き下ろし短編集。




50をテーマにしたカッパ・ノベルスの短編集です。


という、そうそうたるメンバーが揃っている(しかも、大御所ばかり!)短編集ということで、読んでみる価値は十分。
元々、道尾さんと宮部さんを読みたくて借りたのですが、短編であることが勿体ないくらい、どの作品もさすがに完成度が高いです。

名前は聞いたことあるし、有名だよね、っていう作家さんばかりなので、読む機会がなかった私にはなかなか楽しめました。

ミステリ、ホラー、サスペンス、時代小説――

それぞれの作家が、全く同じお題「50」をテーマに書いているのに、こんなにも色とりどりの作品が出来上がってしまう!

なんだか感慨深いものがありました。

個人的には、

「五十階で待つ/大沢在昌」「天の配猫/森村誠一」に、読んでいてニヤリとさせられました。

道尾さんは、相変わらずおどろおどろしい雰囲気があって良いですね。だけど、結末は爽やかだったのでびっくりしましたけど(笑)

こういう作家が勢ぞろいした本はなかなかないと思うので、こういう企画、もっと沢山やって欲しいですね。