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凍える島

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得意客ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店北斎屋〉の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。かつて新興宗教の聖地だった島に、波瀾含みのメンバー構成の男女八人が降り立つ。退屈する間もなく起こった惨事にバカンス気分は霧消し、やがて第二の犠牲者が……。

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近藤史恵さんの、デビュー作なんだそうです。
そうとは知らずに読んでいましたが、なるほど…

いかに近藤さんが成長したかがわかるという意味では、貴重な本作かもしれません。

まだ数札しか近藤作品を読んでいないのですが、まず思うのは「文章が上手い」ということ。とにかく読みやすい印象を受けたのが第一印象。

恋愛要素が絡んだミステリ作品、になるのだろう本書は、なんとなく読みづらさを感じました。
多分、主人公の恋愛に対するスタンスに同意出来ないこと、身勝手な登場人物ばかりで感情移入出来なかったこと、が原因であり、それは人の好みによりけりだと思うのですが。
鮎川哲也賞受賞作であり、評価されている作品ではあるのですが…うーん、私はあんまり好きになれない作品でした。