No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

FLY,DADDY,FLY ―フライ,ダディ,フライ―

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鈴木一(はじめ)は、大手家電メーカーの子会社で経理部長をつとめるサラリーマン。学生時代に知りあった妻と、17歳になるひとり娘が唯一の自慢である。ある日、そんな鈴木のもとに、娘が何者かに殴られ入院したという知らせが入る。娘を殴った相手は、ボクシングの高校生チャンピオンで、学校では品行方正で通っているという石原。復讐を決意した鈴木は、包丁を手に石原の通う高校を目指すが…。




金城一紀さんの本です。

「レボリューションNO.3」のゾンビーズシリーズ第二弾。
第一弾を先日やっと読んだので、この本もようやく読む事が出来ました。

実を言うと、私はそんなにゾンビーズシリーズにはまらなかった一人です。
読んだ人がほとんど絶賛していて、薦められて読んだのでこんなことを思うのは大変恐縮ではあるのですが・・・実際はそうでした。

しかし!

この本は、なんていうかとても染みました。

今回は平凡なサラリーマンの鈴木が理不尽な出来事に直面し、そこから立ち向かっていくまでの過程が描かれているのですが、そこにゾンビーズのメンバー達が絡んできます。

中盤から後半にかけての流れがとても良いです。

そして、妻にも娘にも内緒で準備してきた事が、実はある形で伝わっていたっていうのに気付く、決選当日の日。
一番好きなシーンです。

現実は厳しくて、くじけそうな私です。

少しだけ元気をもらった気がしました。