茨城の奴隷工場から中国人少女が脱走した。彼女が戻らなければ仲間の研修生たちは強制送還される。捜索を頼まれたマコトは、チャイナタウンの裏組織に近づく。I/W/G/Pシリーズ第9弾。
石田衣良さんの本です。
石田さんの、このシリーズだけはずっと読み続けていきたいっていつも思います。
沢山石田作品を今まで読んできた訳ですが、最近はどうも傾向が似ていたり、作品と作品が類似している感が凄くあって、新鮮味に欠けるなあって思ってました。
作品によって好き嫌いがある作家さんらしい・・・(私的に)
個人的に、昔の作品の方が好きだったりします。
個人的に、昔の作品の方が好きだったりします。
何作か続編的なものも書かれているけど、1作目の方が良かったと思うものが多くて、今度の「16TEEN」はどうなんだろうな、って思ったりもするわけですが。
しかし、この「池袋ウエストゲートパーク」シリーズは面白い!
最早今時こんな若者なんていないんじゃ・・・なんて思うけど、きちんと現代の問題を取り入れて、当初から変わらない主人子マコトのトラブルシューターとしての活躍を描く今作は、いつだって新鮮な気分で読む事が出来ます。
「不況」が各章の裏テーマとして盛り込まれているのですが、今も世の中の何処かで誰かが何かを求めて叫んでいるのかもしれません。
石田さんの作品は、どうも同じような主人公だなあって思っちゃうんですけど、このシリーズだけは別!
マコトになりきって、本当にこういう人間がいるのではないかと思えてしまうくらい、格好良いのです。
マコトになりきって、本当にこういう人間がいるのではないかと思えてしまうくらい、格好良いのです。
今作では、マコトに「妹」が出来るという(!)驚きの展開ですが、詳細はぜひ本作にて。
マコトの母親が本当に格好良いです(笑)