東京近郊・ニカイの町に住むカルガリ家の長男モサは人間じゃない。人間たちや不思議な生きものと暮らしていて、親友はハリネズミのハリだ。ニートになっちゃったモサは、優等生の妹ミサも友だちも大きらいで…この世界は住みづらいと感じているすべての人に贈るファンタジー。
いつも通りの山崎さんの少しだけ難解な文章と、下手うま(に、私には見える・・・でも、賞をもらったり、ちゃんと認められた絵本作家さんなのだそうですね!)のイラストとのコラボレーション。
絵本的な、ファンタジー展開です。
主人公は、学校にも行かず、働かずのニートである。
両親からもうとまれ、妹ともうまくいかず、学校生活にもなじめない。かといって、働きたくはない・・・
そんなすれたモサだったが、ひょんなことから人間の女の子(別の星からやってきたらしい)と出会い、少しずつ周囲に変化が起こってきて―
という話。
突然結婚!とかいう話になるのは、あまりにも唐突だけど、ファンタジーだと思えばそれもご愛敬。
何も考えず、楽な気持ちで読める一冊でした。