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ハッピーエンドにさよならを

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望みどおりの結末になることなんて、現実ではめったにないと思いませんか? 前人未到のミステリ4冠を達成した偉才が仕掛ける11通りの殺意。小説の企みに満ちた、アンチ・ハッピーエンド・ストーリー。




歌野晶午さんの本です。

歌野さん、名前だけは見かけた事がありましたが・・・食わず嫌いでした。

図書館で何となく見つけたこの本。
タイトルが・・・良いよね、かなり惹かれました(笑)

パラパラとページをめくり、経歴を見ると「このミステリーがすごい!」の第一位に選ばれた・・とか書いてあったので、読んでみるかと思ったのであります。

あー私、歌野さんの作品好きです。
かなり私のツボです。
ピンポイントです。

けっ!
ハッピーエンドの話なんて!とひねくれ度120%の私からみたら、この展開を待ってました!といわんばかりのアンハッピーエンドな展開の短編やSSが収録されたこの作品を満足しないわけがありません。

消された15番玉川上死殺人休暇永遠の契りが特に印象的でしたが、どの話も短編や、それ以上に短いショートショートストーリーだというのに・・・凄い。
本当に数枚だけの短い話なんですよ?
だけどひきこまれて、結末にぎょっとしたり、唖然としたら、呆然としたり、驚愕したり・・・。

後味が悪いとも違うんです。
余韻・・・うん、そうなんだけど・・・この微妙な感じは、多分読んでみないとわからないですよ!

あー今更ながら凄い作家に出会ってしまった気がします。

短編でこれだけ驚かされたら、長編も読んで見たくなりますね。

歌野さん、色々読んでみようと思います。