四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。目撃した青木淳子は、力―念力放火能力を放ち、三人の若者を炎上させる。しかし、残る一人の若者は逃走。淳子は、息絶えた男に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね」一方、現場を訪れた石津ちか子刑事は、不可解な焼殺の手口から、ある事件を思い出していた!
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宮部みゆきさんの本です。
今作の主人公(なのかな?)は、今までの宮部さんの作品の中では珍しく過激な人間でしたね。
念力放火能力を持っている、という特殊な力がある淳子は、残虐極まりない事件を起こした人物を追いかけ、焼き殺す事を厭わない。
その行動を邪魔するものも、同じように殺す。
しかしそれは、本当に自分が望んでいる事なのか・・・
はっと気付くまで、淳子は自分の心の動揺に気付かないんですよね。
それがちょっと怖いと思いました。
それがちょっと怖いと思いました。
何も悪い事をしていなくても、その場に居合わせてしまっただけで犯罪者と動揺に燃やされてしまうのは怖すぎます。
事件を追う刑事のちか子がどうでてくるのかも、気になる所。
ともあれ、面白かったです。