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灰の迷宮 吉敷竹史シリーズ⑧

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新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに轢ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯として逮捕した男の意外な告白から、急遽、鹿児島へ…。アッと驚く犯人像。鬼才が放つ新機軸の本格推理。


島田荘司さんの本です。
 
シリーズ7作目を飛ばしてしまった!と借りた後に気付いたのですが、7は短編集で吉敷が出てくるものも2作くらいしか収録されていないということで、飛ばして8作目へ。
 
少々話に入りにくい感じはあったものの、吉敷が出会った事件の関係者の女の子とのラーメンの話が何とも切ない。
あまり感情をあらわにしないイメージ(元奥さんが絡むと全然違うけど)の吉敷が、初めて事件の当事者のために涙を流したという意外性がぐっときました。
(3.5点)