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夢のあとさき―おいしいコーヒーのいれかたX―

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「おいコー」シリーズ、第1シーズン完結!;遠距離恋愛を始めたショーリとかれん。しかしかれんからの連絡が途絶えがちになる。不安になるショーリの元に、かれんが倒れて入院したという報せが届き――。人気シリーズの第1シーズン、完結。

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村山由佳さんのおいコーシリーズ第10弾にして第1シーズン堂々の完結編です。

ショーリ、よくぞ耐えた!(笑)


という読者たちの感慨深さはきっと並外れたものではないでしょう。
私はリアルタイムに読んでいた訳ではないのですが、ジャンプノベルから発行された単行本から文庫化されるのはとても遅いのですよ。
単行本の発刊ペースは早いのに、文庫は1年に1回しか出ない。

故に、かれんと勝利のじれったい程もどかしい恋がなっかなか進展しないので(付き合っているのにそれ以上にって意味で・笑)、文庫派の読者は歯噛みしながら読んでいたのではないでしょうか?

シリーズ開始から、15年かけてこの文庫版が発売されたというのだから、驚きです。

高校時代、確かに本屋でこのシリーズを見かけていた記憶があるし(気になっていたけど敬遠していた)、それからだって結構な年月が経っているのに、とにかく驚きます。

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五歳年上の美人ないとこ、花村かれんと付き合っている勝利。

仕事が忙しく、連絡が途絶えがちなかれんに苛立ちを募らせ、一人悪い想像ばかりを膨らませてしまう。久々に会っても出てくるのはかれんを責める言葉ばかり。
かれんと言い合いになり、気まずくなった二人だったが・・

と、いつもであれば何だかひともめあったりゴタゴタして、まるく収まって終わりっていう感じでほとんど話が進まないぐだぐだ感もあって、ここ最近読んでいてもじれったかったのですが、ようやくようやく二人が・・!

この巻が一番読んでて嬉しかったです。
勝利も3年以上耐えたんだもんなー!すげえよ!男だよ、あんたは!笑

しかし、女の人が書いた男の子って感じがひしひしと伝わってくるな。
若干やきもちやき過ぎる気もするけど、こんな美人な彼女がいたら、それに大学生と社会人じゃ不安を感じるのも仕方のないことなのかもしれない。

でも、村山さんの描く女性像って、どうも現実感がない気がしてしまいます。
かれんは好きなんだけど、こんな人いねえよなあ・・とリアルに思ったりもして。

セカンドシーズンは、Web連載で少し読みましたが・・ちょっと微妙だった気がします。
一度最後までいったカップルの、その後となったら今度はどういう展開になるんだろう?

長く続くシリーズで愛されているものだけに、あまりぐだぐだな展開にならないことを願います。

いつかは二人が結婚って事になるのかな。
20年、30年と続いていって欲しいものです。

しかし・・私は、いつの間にか勝利じゃなくてかれんと年齢がそう変わらなくなってました。
時が経つのは早ぇー!