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彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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かれん。…ああ、かれん。名前をはっきり思い浮かべるだけで、胸が焦がれて息が詰まる。逢いたかった。だけど、駄目だ、まだ逢えない。いや、違う、もう、逢えない―。いまだに悪夢にうなされる傷心の勝利の前に現れた金髪の美少女アレックス。無愛想で、ワガママで、最悪の第一印象だった。彼女の素晴らしい歌声を聞くまでは…。反目し合っていたふたりだが、やがて心をかよわせるようになる。


村山由佳さんの「おいコー」シリーズ第六弾。
 
つくづくこの6巻を読んで思いましたが、5巻は飛ばしても何の支障もないですね。
今回の巻では、ようやくかれんとの絡みが少しだけあったのでまだ良かったですが、傷心の勝利が少しずつ傷を癒していく過程というか、それを周りで支える勝利の周囲の人との繋がりが書かれているので、本当にほとんど物語は進みません。
 
もう少し、美少女のアレックスがせめてきてくれても良いんじゃないかと思ったのだけど・・・今後もこんな微妙な感じで結局日本に帰る事になるのかな?
 
勝利はかれんの事が本当に大好きで大切にしているのに、いつまで現実から逃げ続けているんだろう。
決死の思い出電話をかけてきたかれんのあの一言に、どれだけの想いが詰まっているのかと思ったら、切なくなりました。
 
7巻は丈が語り手の日本での話のようなので、少し期待しています。
それにしても、あとがきが完全に村山さんの私的な話で・・・なんだかなという感じですね。。
(3.5点)