齢八十を越えてもなお堀田家の大黒柱として、古書店“東京バンドワゴン”を切り盛りする勘一。そんな勘一をお目当てに通ってくる女性が現れて、一家は色めき立つ。しかし、その出会いが思わぬ家族の秘密を連れてくる…。さらに、蔵から大事な稀覯本が盗み出されて、店は大混乱。次々に新たな謎が舞い込む堀田家を救うキーワードは「母の愛」。女性のパワーで家族の絆を結び直す、待望の最新作。
大分前から予約していて、ようやく読む事ができました。
いやー今回もどんどん新しい登場人物が増えていく増えて行く(笑)
人物相関図を見ても、あれこの人誰だっけ？と思う事が少しずつ増えて来ましたが、それでも飽きさせない魅力のあるシリーズです。
今回は「フジシマン」に笑い、亜美さんの格好良さに惚れ惚れし、相変わらず賑やかな堀田家の面々に元気をもらいました。
暴力では何一つ解決しないこと、人を許す事の方が何倍も難しいこと――
家族って良いなあと思わされるシリーズでした。
個人的に、花陽とフジシマンが良い感じだとサチさん同様に思っているのですが、高校生になった花陽はどんどん綺麗になっていくし、それもありなのかな？
ちゃんと登場人物たちが歳を取って行くのが良いです。
今回も安定した面白さでした。
（5点）
