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夏と花火と私の死体(再読)

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九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞作。

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乙一さんのデビュー作です。

一度読んだのですが、この本の内容とタイトルは強烈なインパクトが残っていました。
もう一回読みたいなとずっと思っていたのですが、以前おさるさんとご一緒させていただいた一箱古本市に行った時、古本屋さんでかなり良い状態で¥157で売られていたので、即買いしたのでした。

久々に読んでみましたが・・
ああ、凄いよ。凄すぎるよ、乙一氏!

これを16歳で書いてるっていうのが・・嘘だろ?!としか言いようがありません。
しかし、もう一編収録されている優子で、その才能は確かなものだと確信するのです。

どちらの話も、読み手をミスリードさせた上での最後のどんでん返しに「わっ!」と驚いてしまうのです。
確かに、各々に付箋があって、しかしそれをただの物語の一部として流してしまうと、後でかなりびっくりする羽目になります。

私は理解力がないので、尚更びっくりしましたね。

何度読んでも乙一氏の若き頃からの才能をひしひしと感じる一冊となっております。


それにしても・・こんな兄弟がいたら嫌です(苦笑)