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リフレイン

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一隻の船が無人の惑星に漂着したことからドラマは始まった。属す星も、国家も、人種も異なる人々をまとめあげたリーダーに、救援後、母星が断じた「罪」とは!?争いは人間の本能なのか?厳格な法なくして人は拳をおさめられないのか?信念を貫き通す男と、彼を愛するがゆえ、それを阻もうとする仲間たち。二つの“正義”がせめぎあう。『黄金の王 白銀の王』で話題の著者の原点にして、圧巻の人間ドラマ。


沢村凛さんのデビュー作。
 
何作か読んで来て、とても沢村さんの作品に好感を覚え、楽しめたので、デビュー作を手にとってみました。
表紙のイラストを見て、物凄く手に取りにくい!と思ったのですが、内容はさすが沢村さん。
 
今までいくつか読んできた作品に比べると、若干の読みにくさはありましたけど、前半のSF展開から後半の法廷ドラマへの転向にはびっくり!
しかも、後半からぐいぐい惹きつけられていく。
 
殺意のない殺人犯。
その殺人を弁明することもなく、甘んじて罪を受け入れる男。
故意ではないが、相手を死なせてしまった――本来なら情状酌量の余地があるような事でも、「殺人」とし、それを絶対に許す事がない星に生まれた男。
その罪を不当とするかつての仲間達とのドラマが繰り広げられます。
 
とりあえず。。。
表紙と中身が全然合っていないことと、表紙を見て手に取りにくい!と思っても読んでみてほしいです。
 
沢村さん、実は沢山作品を出されているので他の作品もぜひ読んでみたいなあ。
(4点)