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ブルーもしくはブルー

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広告代理店勤務のスマートな男と結婚し、東京で暮らす佐々木蒼子。六回目の結婚記念日は年下の恋人と旅行中…そんな蒼子が自分のそっくり「蒼子B」と出くわした。彼女は過去の記憶をすっかり共有し、昔の恋人河見と結婚して、真面目な主婦生活を送っていた。全く性格の違う蒼子Aと蒼子B。ある日、二人は入れ替わることを決意した。誰もが夢見る「もうひとつの人生」の苦悩と歓びを描いた切なくいとおしい恋愛ファンタジー

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山本文緒さんの本です。

るいちゃんがオススメしてくれたので、早速借りてきましたよ☆

なかなか不思議な話です。

自分とそっくり、いや、完璧に同じ人間に出会ってしまったら・・
名前、初恋の人、両親の記憶、付き合っていた人、好み・・その全てが同じ人間がこの世に存在しているとしたら・・?

蒼子は、今の夫と結婚する前にある男と結婚するべきかを悩んでいた。
それでもそちらを選ばず今の夫と結婚。
しかし、夫には本命の恋人がいる。蒼子にも年下の恋人がいるのだが・・

年下の恋人との旅行中、偶然に博多へと降り立つことになった飛行機。
博多には昔の恋人、河見がいる-

そして偶然河見の姿を発見し、更に驚いたことに一緒に隣を歩いている女が、自分そっくりだったのだ!

ひょんなことから交流するようになった蒼子と、蒼子そっくりの女「蒼子」。

彼女は驚いたことに、全てが蒼子と同じだったのだ。

「お互いの生活を入れ替わってみないか?」

と提案したことによって、新しい生活を始めてみたのだが・・

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一見すると、怖い話です。
だって、ドッペルゲンガーとかそういうんじゃなくて、何もかもが一緒なんですよ?

戸籍は違うのに、持っている記憶も名前も、両親も。

けれども、怖い話ではない。

同じ人間に対する嫉妬や怒りなどが露骨に表れて(それは読んでのお楽しみですが)、憎みながらも結局二人が出した結論・・

もしかしたらあの時歩んでいたはずだった道を、同じ人間が別々に歩んでいたのだとしたら・・?

あなたならどうしますか?

そういった意味で、予想外の話でした。
ただ、最後はやけにあっさりとまとまってしまった感がありましたけど。

山本さん、初めて読みましたが嫌いではないですね。